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例えばですが、『包丁』。
持つ人によって、素晴らしく美味しい料理を作る『道具』にもなりますし、「何とかに刃物」という言葉通り『凶器』にもなり得ます。
唐突な譬えかもしれませんが(笑)、育毛も同じなんです。
育毛のために優れた育毛剤を選ぶ。間違いではありません。
育毛のために良質な洗髪剤を選ぶ。これも間違いではありません。
しかし、使い方が間違っていれば『育毛』どころか、なおさら頭皮にダメージを与える結果にもなりかねません。
というわけで、育毛をする上で一番最初に押さえるべき大切なポイント「正しい洗髪方法」についてご説明をしてみます。
基本的なことばかりですが、これが勘違いしている方も結構いらっしゃるんです。
既にご存知の方は確認のつもりででもお付き合い下さい。
◆ 洗髪前にすること
真面目な方や、育毛に真剣に取り組もうとする方ほど、不安にかられて何かせずにはいられないという方も多くいらっしゃいます。例えば下記のような下準備などです。
○ 洗髪の前にブラッシングをしてフケをうかす
○ 洗髪の前にオイルクレンジングで皮脂を溶かし落ち易くする
○ 洗髪の前に頭皮保護用のローションを塗る
○ 洗髪の前に毛穴を開かせるために遠赤外線の機器を使用する
しかし実際には、洗髪前には何もする必要はありません。
まず、ブラッシングで事前にフケをうかさなければ汚れが落ちないような洗髪剤というのは、つまり品質が著しく低いということです。また、こういった事をすすめる同じ業者(あるいはサイト)では、何千円もするブラシをも販売している事が大半です。
柔らかい豚毛であろうがマイナスイオンが何とかであろうが、フケをうかすようなブラッシングをするということは頭皮
をこするわけですから、繊細な頭皮には間違いなくダメージを与えます。
髪がもつれたまま洗髪をするとひっかかりが多く抜け毛の原因となる、と説くところもあるのですが、ブラッシングによる抜け毛と頭皮の傷の方がダメージはよっぽど大きいです。
次に、頭皮のオイルクレンジングには何の意味もありません。
「脂は脂で溶かして落とすのが一番頭皮に優しい」
というのですが、そのために存在しているものこそが、主原料が油脂で出来ている石鹸です。良質な油脂を選び手作りで作られた石鹸であれば、顔や体だけではなく非常に優しく頭皮をも洗い上げられるものも存在しています。
ちなみに、洗髪前に髪と頭皮をオイルでベタベタにしてしまうということは、その後のシャンプーの使用量が増えるということです。
オイルクレンジングというのは、育毛研究からではなくあくまでも販売戦略から生まれたものです。
温めたオイルで頭皮をヌルヌルとマッサージをするのは確かに気持ちが良いものですから、
「気持ちがいい。これはきっと効果があるのに違いない」
と錯覚する方も少なくはないのですが、実際には意味がありません。
また、洗髪前に「荒れた頭皮の炎症を抑えるため」だとか、「頭皮を保護するため」にとローションを塗るのにも、何の意味もありません。
洗髪ですぐに洗い流してしまうのですから当然です。
もしも仮に、シャンプーでも落ちないくらいに頭皮をカバーするというのであれば、それはシャンプーで洗髪をしても汚れが落ちないということになります。
そして最後に機器の使用に関してですが、これはもう絶対におやめ下さい。意味がないだけならまだしも、育毛機器の中には頭皮に『致命的』なダメージを与えてしまうものも存在しています。
頭皮の毛穴なんてお風呂で身体が温まれば放っておいても自然に、そして必要な分だけ開きます。機械で無理強いをする必要などまったくありません。
◆ 実際に髪を洗うのは
まず、洗髪前には髪と頭皮をお湯ですすいで下さい。この時は頭皮はこすりません。
その後の実際の洗髪は、時間は一分程度を目安にして下さい。短髪の男性であれば、その程度の時間で充分に頭皮の汚れは落ちるはずです。
それから、洗髪というのはあくまでも「頭皮」を洗うことであって「髪」を洗うわけではありません。頭皮を洗えば髪の毛の汚れも自然に落ちます。
もちろん、洗髪時間というのは髪の長さや量によって変わりますし、整髪料使用の有無やその種類によっても異なります。そしてまた、人により指を動かす速さだって違います。ですから、「必ず何秒で、誤差はプラマイ何秒以内!」などとは言い切れません。
あくまでも上の時間は目安としてお考え頂き、洗いすぎにだけご注意下さい。
そして、シャンプーや石鹸などの洗髪剤は必ず良質なものをご使用下さい。
洗髪剤は、使用前によく泡立てて使用してください。
シャンプーであれば、手で泡立てるというのは無理ですから、髪につけて初めは軽くなでるようにしてまず泡が立つようにして下さい。石鹸をご使用されるのであれば、泡立てネットを使用されるのがよいでしょう。きめ細かな泡が立ちやすいですし、石鹸も経済的に使用できます。
ちなみに、この泡も汚れを落とす上で非常に重要な意味を持っています。細かな泡をきちんと立てることによって、毛細管現象により泡が汚れを吸い出してくれもするのです。一番分かりやすいのが欧米の映画に出てくるバブルバスですね。日本人の感覚からすると肩までつかりもせずに湯船を泡だらけにして中途半端な入浴にも見えますが、泡によって生じる毛細管現象によりある程度(決して全部ではないですよ(b^-゜))の体の汚れが落ちますので、理にはかなっているのです。
ですから、石鹸の場合小さくなると泡が立ちにくくなりますので、その場合は早目に新しい石鹸を出して小さくなったものとくっつけてご使用下さい。
石鹸の場合どうしても泡立てネットでは泡が立てにくければ、後頭部など髪が厚くあるところに直接こすりつけての使用も仕方ありません。しかしその際には、くれぐれも次の点にご注意下さい。 それは、「決して、直接頭皮にはこすりつけない」ということです。
髪につけるのも頭皮につけるのも、イメージ的には変わらないようでも、実際には大きく違います。
頭皮にこすりつけてしまうと、その後しっかりとすすいだつもりでも「石鹸カス」が頭皮に残る可能性が高くなります。この「石鹸カス」が残ったままだとダニや雑菌などの餌となってしまいます。
「石鹸洗髪をしたら頭が臭くなった」
という方の場合、良質な石鹸を使っていることを前提とすれば、この原因の方がほとんどです。
シャンプーを使用される場合には、手では中々泡立ちません。泡立てネットをお使いいただいても構いませんが、初めに手でかる〜く髪全体に塗り広げ、それから普通に洗いはじめればすぐに泡は立ちます。
皮膚というのは、部位によって厚い薄いはありますが、平均すると2ミリ程度、一番外側の表皮部分にいたっては、たったの0.2ミリしかありません。
おまけに表皮はとても柔らかいものですから、敏感な部分の扱いは非常に神経を配る必要があります。
これは女性の洗顔などを考えていただければよく分かるかと思います。どんな化粧品屋でもエステサロンでも、ゴシゴシと力をいれて顔をこするような洗顔をすすめるところはありません。
まずはたっぷりの泡を立てることが大切なのは、この「泡」こそが指と皮膚の間でクッションにもなるからです。
また、先に書きましたとおりに毛細管現象により泡が汚れを吸い出してくれるという働きもあります。
洗髪をする際は、泡立てネットを直接頭皮にこすりつけたり、コマーシャルで男優がやるような豪快なゴシゴシとした洗い方も絶対にNGです。
頭皮を洗う際は、あまり指先に力を入れずに、小刻みに指を動かしながらあくまでも優しく洗ってください。
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